情熱に、スパイスを注ぐ

2014Kohaku02

皆様、あけましておめでとうございます。今年もお立ち寄りいただければ幸いです。

さて、2014年の彼女達の仕事納め『NHK紅白歌合戦』、なんとなくそうかなとは予想していたものの想像以上の規模での舞台演出をぶつけてきてくれた。昨年の同局『プロフェッショナル 仕事の流儀』でRhyzomatiks真鍋大度さんが取り上げられた際、2013年の紅白歌合戦での演出で見送りざるを得なかった『ドローン:高精度ラジコンヘリコプター』が彼女達の背後を9個も舞った。

これらは複雑な動きをしつつ安全な飛行を担保せねばならないから、もちろん手操縦ではなくてRhyzomatiksによるシーケンサー制御(コンピューターで座標を管理して自動操縦させる)が実装されていて2013年末の時点でもある程度のところまで技術は確立されていたようだが、紅白歌合戦という数分単位での場面転換と生放送という制約から、制作側からのN.G.が示されたことを同ドキュメンタリーでも記録されていた。

その後の一年間、真鍋さん達の情熱がその安全性と確実性を進化させ制作側を早い段階で納得させることが成就したのだろう。傍から事情を知らない我々が一見したところ何の心配もなさそうに安定して飛行していた。元々真鍋さん達自身が彼女達のファンであり、全てがビジネスライクに片付けられずに『最先端であること』を常に追求した情熱が実現させたものだと思う。

そして、ドローンがぶら下げた提灯ごと手に持つという最後のシーンは彼女達からの提案だったと真鍋さんのInstagramにコメントされていた。そもそも高速回転する羽があるヘリコプターは模型とはいえ危険だし、生放送で上手く行かないリスクも大いにあったはず。しかしこうして手に持ってもらうことによって一般の方にもヘリコプターだったことが良く判るし、演出としても面白くなった。彼女達の機転と度胸に拍手を送りたい。

彼女達の取り組む活動全体の独自性と彼女達自身の人柄から、多くの情熱を持ち合わせたクリエイターを引き寄せてきた。ダンスパフォーマンスがスムーズに展開するための工夫あたりは彼女達からもアイデアを出していたようだが、演出の本筋に直接関わるのは最近らしい。『Spending all my time』(2012年)で英語のみの歌詞に戸惑った彼女達が、日本のファンを気遣ってか『日本語の歌詞を少し挿入したい』と言った所からだろうか。彼女達はこれからも『表示装置』として振る舞い続けるのだろうが、周囲の情熱に彼女達からのスパイスが少しだけ加わることによる化学反応を今年も期待したい。

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