あ~様の注ぐ視線

2grungrun

Perfume 5th Tour 2014 『ぐるんぐるん』 のライブ映像を振り返って、あ~様の驚くべきポイントに気付いたのでメモ。ダンスパフォーマンス中、かなり複雑な立ち位置の変移がある複雑なパフォーマンス中であっても、多くの場面で彼女はオーディエンスに視線を送っていて笑顔でリアクションしていた。彼女達のダンスパフォーマンスはとても複雑であることはご承知の通りだが、特に立ち位置の変移はともすると4~8小節という短時間に発生していて実に複雑だ。

ライブのセットリスト20曲前後のそれを全て正確にこなす彼女達自身が充分変態に近い能力だが、素人の我々からするとふと気を別のところに遣ってしまうと振付が飛んでしまいそうなものなのだが、彼女はそれを正確にこなしながら並行してオーディエンスへ視線と意識を注いでいることを両立している。実に想像を絶する難易度だ。他の2人ももちろん普段からオーディエンスのことを良く観ている、と自身が言及しているが今回の 『ぐるんぐるん』 ではあ~様のそれは特に目立っていて、ダンスが破綻しないかハラハラする程の意識が注がれていた。

彼女達がリップシンク(いわゆる口パク)だというのは、ライブで再現しきれないテクノポップ楽曲の完成度と激しいダンスパフォーマンスのためであってとやかく追及する部分ではないのだが、彼女達は確実にライブ中歌唱し続けているらしいことはあちこちで先達方が書かれている。これは、歌詞とリズムで振付のステップが紐付けられていて『歌唱しながらダンスすると判り易い』とは、先の振付師MIKIKO先生による企画モノ動画で先生ご本人から言及されている。

これらの背景からすると、彼女達は歌唱することによって身体の動きがダンスだけでなく立ち位置のフォーメーションまで再生することができて、あ~様に至ってはオーディエンスに気を遣っていても正確無比に踊り続けられるということのようだ。理屈は紐解けたとしても、我々素人にはどうにも信じ難い能力だ。彼女達のパフォーマンスを読み込んでいけば行くほど、Roboticというよりも本当のロボットのような気がしてきて興味深い。彼女達の魅力の奥行きは、やはりライブパフォーマンスを中心に点在しているようだ。

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彼女達の情熱を後押しするのは

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Perfume WORLD TOUR 3rdのレビュー記事、もう一誌が『WHAT’s IN?』だ。『音楽と人』誌の10ページ記事に比べると総4ページ、テキストは正味1ページのコンパクトさだが、なかなか興味深いレビューが掲載されている。

 

のっち シンガポールで「自信持って」と言われたときに、「もっと情熱をぶつけてほしい」みたいなことも言われたんです。クールなパフォーマンスを見せようとするあまり、熱の乗せ方を忘れてたのかなと思いましたね。今一度、情熱を自分の中に沸かそうと思ってその後に臨めたのはよかったかなと。

 

あ~様も同じことに言及していて、異国での公演に対して伝わったかどうか煮え切らない気持ちに対して「そんなにビビんなくていい。もっと胸張って、自信持って行け」とシンガポールの人に言われたこと、そしてその煮え切らなさを払拭するため彼女達の初武道館公演の映像を振り返って情熱のぶつけ方を改めて見出したらしい。一方、ゆかさんは2人とは違って迷いは無く気持ちは強く持てていた、と。『ぐるんぐるん』ツアー直後でライブ感覚が続いていたからと言及しているが、実に彼女らしい芯の強い部分を語っている。

我々日本留守番組がシアターのスクリーン越しに見たNew Yorkでの彼女達は、余裕綽々で堂々とした様でてっきり数々のステージを踏んだ経験からだと勘違いしていたが、その煮え切らなさを乗り越えたからだったようだ。この『シンガポールの人』というのがMeet & Greetで出会ったファンなのか地元のイベンターさんだったのかは定かでないが、彼女達が周りのスタッフやファンからのフィードバックに注意深く耳を傾けて取り入れていることは事実ということが判る。

3回もの海外ツアーを経て、アウェイだと言われたロックフェスティバルでもトップライナーまで上りつめた彼女達にまだ迷いがあったことには正直驚いたが、この謙虚に吸収し続ける姿勢が彼女達自身の活動を支えているのならば今後も簡単に飽きられることは無いだろう。日本国内のツアーで集められるファンからのアンケート全てに彼女達が注意深く目を通しているのは既に公然の事実だが、これは我々にも彼女達の情熱への後押しができることを今回の記事が物語っている。我々の側も情熱をどうぶつけていくか、心して臨みたい。

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