クリエイターの感じる求心力

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新譜『Pick Me Up』の伊勢丹タイアップとなったMVについて、クリエイター3氏がwhite-screen.jp上で対談を明かした。監督 氏、プロデューサー 氏、VFXアーティスト 氏が制作の舞台裏を詳しく語ってくださっている。

 

誰か私を連れ出して!児玉裕一監督によるPerfume最新MV「Pick Me Up」!
児玉裕一監督、VFXの格内俊輔、プロデューサーの加島貴彦のインタビュー!

 

企業とのタイアップであるのでスケジュールには余裕を持たせた進行をしているのかと思いきや、案外切羽詰まった短時間で事が進行していることに驚かされるが、そんな状況下でも彼等クリエイターが高いクオリティを維持している理由も明かされている。

加島氏:

『毎回本人たちが作品に前のめりで、逆に僕らを引っ張ってくれるんですよね。だから、 もっと頑張るぞって気持ちにさせてもらっています。』

『早朝から踊らないといけないとか、MVは長時間の撮影が多くて、体力的にも大変だとは思うんですけど、1番元気なのは彼女たちなんですよね。だから、こっちも負けてはいられないなっていう気持ちで作品に臨んでいます。 』

 

格内氏:

『本人たちに会うと、彼女達のために頑張ろうっていう気持ちが芽生えてくるんですよ。みんなそうだと思うんですけど、携わる人はみんなPerfume愛が原動力になっていて、あんまり連呼すると安っぽくなっちゃいますけど、彼女達の作品は愛で成り立っていると思います。』

 

彼女達をサポートされているクリエイター・スタッフの皆さんが異口同音に仰っていることがここでも。以前『Spring of Life』(2012年)で監督を務められた田中裕介監督もこう指摘されている。

『それと、Perfumeは本当にいい子たち。一度仕事をしたら、また今度も一緒に頑張りたいって思ってしまう魅力、求心力を持っているアーティストですね。』

white-screen.jp 2012.5.29
田中裕介最新ワーク×2! Perfume「Spring of Life」&TOWA TEI with BAKUBAKU DOKIN「WORDY」

 

俗世間で生きていると、こんな清々しい場面に遭遇することはなかなか無い。一体何がその強い求心力を生み出すのか。ショービジネスの中で数多くの仕事をこなされていらっしゃるクリエイター諸氏の厳しい目からも、彼女等の求心力が際立っていることは確固たる事実のようだ。

最後に再び今回の記事から。

児玉氏:

『彼女たちが見ている景色もどんどん変わってきているとは思うんだけど、彼女たち自身の中の軸が、揺らいでない感じがすごく素敵だなと思います。』

 

ブレイク直後の2008年からMV監督という役割を通して彼女達を見つめてきた児玉さん、『変わらない』ことと『変化し続ける』を両立し続けている彼女達を改めて見出しているようだ。今回確かめることができた『求心力』と『変わらない』ことが、彼女達の魅力を支えているのだろう。

 

 

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佐々ふみさんに捧ぐ

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先週4月29日、彼女達の新譜『Relax In The City/Pick Me Up』がリリースされるという晴れの日、夜半に彼女達のライブを代官山ユニット(2007年)から支え続けてこられたP.A.オペレーターの佐々ふみさん(MSI Japan)が永眠されたとの報をTwitter上で知った。

変わらないけれど変化し続ける』が彼女達の活動における大切な点であり続けている訳だが、『変わらない』という点での彼女達を支えるスタッフの皆さん。アーティストは成長すると同じクリエイター・スタッフさんと活動を続けるのが難しくなっていくそうだが、彼女達の活動は変わらず同じ方達が3人を支え続けているそうだ。佐々さんはそういった観点でライブの現場を支え続けられていらっしゃったということになる。『ライブを活動の中心に』と言い続けている彼女達にとってもとても重要な位置にいらっしゃる方であっただろう。

かくいう自分も、ライブ会場での音の鳴りと普段のヘッドフォンの中の楽曲の差があってこそ、彼女達のライブにのめり込む要素のひとつになっていた。上の画像は直角二等辺三角形ツアー(2009年)ライブDVD盤特典映像から。佐々さん『(P.A.席とステージが)どんどん遠くなっていくよ〜』とコメントされていた時の様子。物理的な距離だけでなく、彼女達の活動範囲が毎年大きく変化拡大していったことを指し示しているかのようなコメントだった。

佐々さんはこの直角二等辺三角形ツアーの後も、彼女達の世界進出や夏フェスで大トリと務めたことなどの現場も見届けてこられてきた。享年40歳だったそうだ。突然難病におそわれての結果だと聞き及んでいるが、自分自身も過去何度もライブやフェスの現場で佐々さんの元気な様子を生で拝見していただけにショックが大きかった。

彼女達や彼女達を支えるクリエイターやスタッフの皆さんは、自分たちのことを『Team Perfume』と仰っている。チームの中でも大きなショックを受けているのは『ライブを活動の中心に』と考えている彼女達自身であろうことは疑いの余地がないが、亡くなった方は帰ってこられない。彼女達が今回の別離から何を学ぶのか、が重要なのだと思う。通称『爆音姐さん』と言われていた佐々さん、引き続き彼女達のことを天上から見守っていただけるだろう。合掌。

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